近年は環境に配慮した住宅が増えており、注目を集めています。
なかでも「LCCM住宅」は今まで政府がおこなってきた省エネ対策をより一層強化したもので、新築一戸建てを購入される際にぜひご検討いただきたい住宅です。
そこで今回は新築一戸建ての購入をご検討中の方に向けて、LCCM住宅とはなにか、どのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。
新築一戸建てを購入する際に検討したいLCCM住宅とは
LCCM住宅の「LCCM」とはライフ・サイクル・カーボン・マイナスの略で、住宅を建設してから居住し、廃棄するまでに排出される二酸化炭素の収支がゼロ以下になる住宅のことです。
現在日本では2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「カーボンニュートラル」と、脱炭素社会の実現を目指しており、LCCM住宅やZEHの普及を進めています。
ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、LCCM住宅が二酸化炭素排出量をゼロ以下にするのに対し、ZEHはエネルギー消費量をゼロ以下にするのが違いです。
また、LCCM住宅が建設から廃棄までを対象期間としているのに対し、ZEHは入居中のエネルギー消費量のみを焦点としています。
LCCM住宅の認定基準には、判定シートに数値などを入力し評価する「LCCM適合判定ルート」と、5段階のランキングで評価する「CASBEE認証ルート」という2種類があります。
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LCCM住宅の新築一戸建てを購入するメリットとは
LCCM住宅の新築一戸建てを購入すると、以下のようなメリットがあります。
光熱費が安くなる
太陽光発電などの再生可能エネルギーを使用できるため、光熱費が安くなる点がメリットです。
また、LCCM住宅は断熱性や気密性に優れており、外気温の影響を受けにくいのでエアコンを使用する機会が減るほか、使用する場合でも適切な温度設定で運転できます。
室内が快適な空間になる
外気温の影響を受けにくいと、心身を落ち着かせ、健康に暮らせる点もメリットです。
とくに冬場は浴室と室内の激しい温度差からヒートショックが起こりやすくなりますが、LCCM住宅であれば温度差が小さいので、脳内出血や心筋梗塞などを起こすリスクが低くなります。
また、結露が起こりにくいので、カビの発生を防げる点も魅力です。
補助金制度を利用できる
LCCM住宅を購入すると、「サステナブル建築物等先導事業」や「LCCM住宅整備推進事業」による補助金を利用できます。
サステナブル建築物等先導事業は、省エネ・省CO2技術にかかる部分の2分の1が補助対象で、限度額は建築工事費の5％です。
一方LCCM住宅整備推進事業は、設計費・建築費のうち省エネ・省CO2技術にかかる部分の2分の1までが補助対象で、限度額は140万円です。
初期費用の高さが気になる方もいらっしゃると思いますが、このような補助制度を利用すれば、新築一戸建ての購入費用を抑えられますね。
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まとめ
LCCM住宅とは、新築一戸建ての建設から廃棄までに排出される二酸化炭素の収支がゼロ以下となる住宅のことです。
補助金を活用すれば初期費用が安くなり、光熱費も抑えられるので、ぜひLCCM住宅の新築一戸建ても候補に入れてみてください。
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