住宅ローンを検討するにあたって、どのような返済方法を選ぶかは無視できない問題です。
ローンの返済方法は「元金均等返済」と「元利均等返済」の2種類があります。
この記事では、元金均等返済とはどんな方法か、そのメリットや、元利均等返済との違いもご説明いたします。
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「ローンを返済する」ということは、借りたお金(元金)と、借りることによってかかっている利子(利息)の2つを返済することです。
毎月返済するお金のうち、元金と利息を毎月どのような割合で返していくかによって返済方法が変わります。
ここでは毎月同じ「元金」を支払う、元金均等返済についてご説明します。
元金均等返済の概要
元金均等返済とは、毎月決まった額の元金を返済し、その時点での残高に応じた利息を上乗せして支払う返済方法です。
利息は残高が多いほど高くなるため、まだ残高が多く残っている初期のころの支払いが高く、残高が減れば減るほど、支払う利息も少なくなるという特徴があります。
毎月の返済額が常に同じ金額ではないことに注意が必要です。
たとえば、3,000万円の住宅ローンを1.4%の金利で35年間の返済にした場合で計算してみましょう。
返済し始めた月の返済額は10万6,428円ですが、10年後には月9万6,428円を返済することとなります。
さらに返済が進んで、ローンを契約してから30年後にもなると、月の返済額は7万6,428円まで下がります。
このように、最初の支払い金額は高くても、返済が進んで元金の残高が減っていくにつれて、月の返済金額はどんどん安くなっていきます。
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住宅ローンで元金均等返済を選ぶメリットとデメリット
元金均等返済を選ぶことによる良い点と悪い点を、順番にご説明します。
元金均等返済のメリット
返済総額が安くなる
元金均等返済を選ぶ最大のメリットは、返済総額が少なくすむことです。
最初から元金を多く返済する元金均等返済では、残高の減りも早く、それによって支払う利息も少なくなります。
これにより、全体で支払う金額が少なくてすむのが良いところです。
毎月の返済額の負担が少なくなっていく
先ほどもお伝えしたとおり、元金均等返済では返済の年月が進むほど、月々の返済額は安くなっていきます。
そのため、最初の支払いを済ませることができれば、その後は毎月の返済額にゆとりができます。
元金均等返済のデメリット
返済開始当初の返済額が高い
ローンを契約してすぐの時点では、契約者も若い年齢であることも多く、最初の頃の高い支払いが負担になることが多いです。
無理な返済計画を立ててしまうと、毎月の返済が家計を圧迫しかねません。
金融機関の審査が厳しい傾向にある
初期の支払い金額が大きいことから、予定どおり返済できるかどうか、金融機関の審査も厳しい傾向にあります。
そのため、希望どおりの返済方法ができないこともあります。
金融機関によっては元金均等返済の取り扱いがない
元金均等返済を取り扱っている金融機関は多くありますが、なかには、そもそも取り扱いをしていないところもあります。
元金均等返済を希望する場合は、金融機関の選択肢が狭まってしまうこともあります。
借りられる金額が低くなる場合がある
住宅ローンを契約した当初の支払いが高くなることから、毎月の返済可能金額から計算すると、借りられる金額が少なくなってしまう場合もあります。
希望の金額を借りるためには、金銭的な余裕がないと難しいかもしれません。
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住宅ローンにおける元金均等返済と元利均等返済の違い
ここまで元金均等返済に焦点を当ててご説明しましたが、ここからはもうひとつの方法である「元利均等返済」との違いと、どちらがおすすめかをお伝えします。
元利均等返済の概要
元利均等返済とは、元金と利息を合わせて均等に返済していく方法です。
毎月の元金と利息の返済割合を調節することにより、ローン返済の始めから終わりまで、毎月同じ金額を返済し続けるのが特徴です。
元金均等返済と元利均等返済の違い
総返済額に差が出る
元金均等返済は、最初から元金を多く返済するため、支払う利息が少なくなり、総返済額が少なくすみます。
一方、元利均等返済では、毎月の返済金額を一定に保つため、最初の頃の返済では元金の返済金額が少なく、ローン残高の減りが遅い特徴があります。
その結果、利息が多くかかり、総返済額が多くなってしまいます。
3,000万円の住宅ローンを1.4%の金利で35年間の元金均等返済にした場合、返済総額は約3,737万円となります。
これに対し、同じ条件で元利均等返済を選択した場合、約3,797万円になります。
元金均等返済を選択したほうが、支払う総返済額は約60万円安くなる計算です。
毎月の支払額の違い
元金均等返済では、初期の返済金額は高く、終盤になればなるほど安くなっていく、というのは先ほどお伝えしたとおりです。
それに対して、元利均等返済において、毎月支払う返済金額は最初から最後まで変わりません。
そのため、返済の進み具合も分かりやすく、将来の計画も立てやすいというメリットがあります。
ローンの借りやすさの違い
最初の頃の返済額が高い元金均等返済に比べ、毎月の返済が変わらず安定している元利均等返済のほうが、金融機関の審査に通りやすいという特徴があります。
また、毎月の返済金額の上限を考慮すると、元金均等返済のほうが借りられる金額が低くなります。
たとえば、金利1.4%、35年ローンで、毎月の返済金額を10万円までとした場合で考えてみましょう。
元利均等返済では3,310万円まで借り入れすることが可能です。
しかし元金均等返済では2,810万円までしか借りることができません。
毎月の返済額を同じとすると、元利均等返済のほうが多くの金額を借りられます。
元金均等返済がおすすめな方
それぞれの特徴を踏まえ、以下のような状況の方には元金均等返済をおすすめします。
●最初の頃の返済額が負担にならず金銭的に余裕がある
●返済後半の出費を抑えたい
●総返済額を安く抑えたい
元金均等返済は支払う総返済額が安くなるのは大きな利点ですが、最初の頃の返済額が高く、金融機関の審査も厳しい傾向にあります。
そのため、すでに子育てなどお金のかかる期間を過ぎていて、金銭的に余裕のある場合に元金均等返済が選択されることが多いです。
もしくは、毎月の返済金額が少なくなる将来に、大きな出費が控えていて、その頃の返済金額を抑えたい場合にも選ばれています。
最初の頃の高い返済金額を支払える余裕があるなら、元金均等返済は得であると言えます。
元利均等返済がおすすめな方
以下のような状況の方には、元利均等返済をおすすめします。
●毎月の返済金額を抑えたい
●なるべく多く借り入れしたい
●返済計画を分かりやすくしたい
毎月の返済額が一定なのが、元利均等返済が選ばれやすい理由です。
初期からの返済金額も抑えられ、家計の予定も立てやすい傾向にあります。
そのため、今まさに子どもの教育資金や家具などの生活費が必要で、毎月のローン返済額を抑えておきたい方に選ばれることが多いです。
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まとめ
住宅ローンにおける元金均等返済とはなにか、メリットとともに、元利均等返済との違いについてお伝えしました。
ご自身の状況や、将来設計を踏まえたうえで、最適な返済方法を選ぶことが大切です。
住宅ローンについての疑問点は、弊社までお気軽にご相談ください。
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