目次
住宅ローンを組んで物件の購入を検討していたのに、借金の返済が難しくなって自己破産をせざるを得ない状況があります。
しかし、任意整理をすれば自己破産をせずに解決できて便利な方法です。
この場合は住宅ローンの審査を受けることができるのでしょうか。
本記事では、任意整理の内容と住宅ローンを組む詳細を解説します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら住宅ローンの審査を受ける前に知っておきたい任意整理とは?
そもそも、任意整理とはあまり聞きなじみが無いかもしれないので、まずは任意整理の意味についてご説明します。
任意整理とは
任意整理とは、司法書士や弁護士が貸金業者とご自身の間にたち、仲介や交渉をおこなって完済までのスケジュール整理をすることです。
仲介と交渉の内容は、司法書士や弁護士が金利を引き下げるように再計算して、3年程の長期間で分割支払いをするように和解交渉をします。
すると自己破産をせずに、月々の支払いをする負担が軽減されて借金の完済がしやすくなるのが特徴です。
司法書士や弁護士が引き下げる金利には将来の利息、未払いの利息、遅延損害金の免除が含まれています。
任意整理ができるのは誰でもできるわけではなく、利息を減額して延長した返済期間で完済ができる人と、継続収入を見込める人の2ケースのみです。
減額できる理由
そもそもなぜ借金の総額を減額できるのでしょうか?
貸金業者が減額するメリットがありませんし、司法書士や弁護士の和解交渉が巧みなのでしょうか。
その理由は、利息制限法と出資法が関係しています。
まず利息制限法には年利が15~20%が上限で、上限以上の年利になると法律上無効になる決まりです。
出資法には利率が29.2%を超えると罰せられるのが決まりで、上限金利を超えると貸金業者が5年以下の懲役か1,000万円以下の罰金を科せられてしまいます。
しかし、双方の法律で上限金利の間を指す金利帯、いわゆるグレーゾーン金利で違法な金利を貸金業者は取っていました。
つまり、司法書士や弁護士が介入することで、グレーゾーン金利にある払いすぎた金利を再計算し、交渉することで減額されるわけです。
また、払いすぎたお金を過払い金といい、広告などで耳にした覚えのある方も多いかもしれません。
任意整理の流れ
任意整理をしたほうが自己破産せずに、計画的な返済ができます。
では、具体的にどんなことから始めれば良いのでしょうか。
相談から解決までだと、3ステップの流れになります。
1つ目のステップは相談です。
近くの評判が良い法律事務所の相談窓口に連絡すれば、本店や支店に来られるように時間を調整してくれます。
連絡の際には借金の額や財産の状況を聞いてくるため、正直に答えてください。
2つ目のステップは契約です。
相談当日、弁護士のアドバイスを受けて協力を依頼するなら、任意整理の準備が始まります。
3つ目のステップは交渉です。
開示した取引履歴をもとに再計算し、貸金業者に和解交渉をします。
交渉に同意をすれば支払金額の負担が減り、任意整理の手続きが完了です。
おすすめ物件情報|明石市林1丁目 新築戸建 2号棟
任意整理後に住宅ローンは組めるのか?理由や審査は通る時期とは
任意整理で借金の減額をしたため、住宅ローンの審査を問題なく受けられるのでしょうか?
司法書士や弁護士が金利を下げて、完済までの道のりが緩やかになり、以前よりはお金の負担が減ります。
住宅ローンを組むための信用度は下がらないかどうかを詳しく見ていきましょう。
任意整理後すぐには組めない
結論からお伝えすると、任意整理後すぐには住宅ローンが組めません。
借金の返済額を減らさないと返せない証拠になるため、ローンを組んで返済してくれる信用がないためです。
任意整理などによって借金を減額した場合には、信用情報機関に情報が登録されます。
任意整理後に契約が必要な場面があっても、信用情報がないため契約ができない可能性があります。
住宅ローンを借りるためには、借金の返済をするか、免責時期を待つ必要があります。
早めに完済して、住宅ローンを組めるようにしましょう。
組める時期
任意整理後に住宅ローンを組んで審査が通る時期は、借金が完済して数年後になります。
一般的には5年から10年後といわれていますが、正確な時期を示す数字はありません。
なぜなら信用情報が消えるには、信用情報機関の判断に委ねるしかないからです。
つまり、信用情報機関が信用情報を消さない限り、5年経っても新たな契約で審査を受けるとき、通らなくなってしまいます。
毎月返済できることを証明するために、任意整理後に借金をしないようにしましょう。
借金の他にも滞納や延滞も信用情報に含まれていて、随時記録されてしまいます。
組めるか確認する方法
借金を完済して5年以上が経過し、住宅ローンを組みたいと思っても組めない場合があるのがわかりました。
では、いったいいつになったら住宅ローンを組めるのでしょうか?
答えを知るには、本人が信用情報機関に情報開示の請求をして、住宅ローンが組めるかどうかを確認する必要があります。
個人の信用情報を管理している信用情報機関とは全国銀行個人信用情報センター、日本信用情報機構、指定信用情報機関のCICの3つです。
信用情報機関は管理した信用情報を任意整理したり開示したり、ローンを組めるかの判断材料を会員会社に提供する機関になっています。
開示請求すると料金が多くても1,000円かかり、少なくても500円かかる金額です。
3つの機関に開示請求すればさらにかかり、郵送とインターネットなら1,000円、窓口なら500円になります。
おすすめ物件情報|明石市林1丁目 新築戸建 2号棟
任意整理後に住宅ローンの審査を通すためのポイントやコツとは?
任意整理をしてようやく住宅ローンを組める期間を迎えたとき、どうやったら審査を通すことができるのでしょうか?
そのポイントやコツを解説します。
審査する金融機関を変える
住宅ローンを組む際は、信用情報をチェックされます。
ローンを滞納していないか、毎月の返済を期日どおりにおこなっているかなどを確かめる要素です。
たとえ収入が多くても、払うべきものを払っていなければ審査が通りません。
金融機関がローンを組んでも、返済されるかが不安になるからです。
審査を通すためのコツとして、任意整理した金融機関以外で審査をしてみましょう。
過去に返済できなかった記録は、会員会社全体に共有される記録から無くなっても、社内で記録されている可能性があります。
親会社や子会社の関係になっていない、繋がりの薄い金融機関で審査を受けるとローンを通す判断が下りる可能性もあります。
安定収入を得る
安定収入を得ていれば、住宅ローンの審査が通りやすくなります。
収入が不安定だと、ローンを組んでも返済が滞ってしまう恐れがあるからです。
企業に勤めていることや、事業がうまくいっているなど、計測的に収入を得る状況が必要になります。
収入がなくて再び任意整理をしてしまうと、住宅の購入がいつまでもできません。
安定収入を得るために、定職に就いて無駄な出費を控えておきましょう。
頭金を用意する
頭金を用意しておくと、住宅ローンの審査が通りやすくなります。
頭金の目安は、住宅ローンの20%を用意しておくと良いです。
つまり、1,000万円の住宅ローンを組むなら200万円の頭金が必要になります。
最終的に800万円の住宅ローンを組むことになり、返済期間で割り算をすれば年間で返済額を把握できるためシミュレーションしてみてください。
おすすめ物件情報|明石市林1丁目 新築戸建 2号棟
まとめ
任意整理をして住宅ローンを組みたい人は、すくにおこなうことができません。
最低でも5年は経過しないと、審査を通す信用情報が満たされないからです。
審査を通すためには返済ができるような準備をして、金融機関の信頼を得る必要があります。
e-homeでは新築戸建はもちろん、中古戸建や中古マンションもご紹介しております。
ポータルサイト(SUUMO/HOME'S/athome)や、他社サイトで気になる中古マンション・中古戸建・新築戸建・土地がございましたらお気軽にご相談ください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら