今回は新築一戸建ての購入を検討されている方に向けて、土壁についてご説明していきます。
伝統的な工法でありながら、省エネ住宅をつくるうえで再び注目されている土壁とはなにか、またそのメリットもみていきましょう。
新築一戸建てにおいて検討したい土壁とは?
そもそも土壁とは、建物の壁の下地に竹などの素材を編み込んで構成された「竹小舞下地」に、土で仕上げた塗り壁のことをいいます。
日本の伝統的な壁で、昔は一般的な壁の作り方でもありました。
竹小舞下地をつくったうえに、水とワラを含んだ粘土で荒壁を塗り込み、何度かにわけて壁の表面が平らになるように塗り重ね、仕上げる方法です。
土の種類によって「京壁」や「漆喰壁」、「砂壁」などと呼ばれるものもあります。
土壁には調湿、調温効果があり、これは日本の気候にも適しているものです。
そのため昨今の省エネ住宅をつくるうえでも、再び注目されてきています。
新築一戸建てにおいて土壁にするメリットとは?
次に、メリットについてご説明していきましょう。
<調湿・調温の効果>
土壁には目に見えないほどの細かい気泡があり、外の空気と部屋の空気を自然に入れ替えてくれます。
空気の循環がスムーズなので、夏の蒸し暑さや梅雨時期のじめじめとした空気を緩和させてくれます。
一般的な一戸建てだと施工することになる、「強制換気」が不要になるのもメリットです。
エアコンや換気、除湿器や加湿器などを使用する手間やコストを減らすことにもつながります。
<化学物質の悪影響が少ない>
土壁は土や竹、ワラなど自然にあるものを素材にしているため、シックハウス症候群の原因物質の1つである、ホルムアルデヒドが発生しません。
むしろ発生したホルムアルデヒドを吸着してくれる効果もあるので、化学物質の悪影響なく、暮らせるのが特徴です。
<ランニングコストが抑えられる>
しっかりと施工がしてある場合、大きなメンテナンスは基本的に必要ありません。
現在一戸建てを新築する際に、主に使用されている外壁は「サイディング」と呼ばれるものです。
サイディングは工期が短く工事費用も抑えられるのが魅力ですが、サイディングとサイディングの間に施工されているシーリングが紫外線などで劣化するので、そのたびにメンテナンスが必要です。
大きさにもよりますが100万円以上費用がかかる場合もあり、その都度ランニングコストがかかってきます。
最初の施工費はかかるものの、長い目でみると土壁のほうがそれ以降の余分な出費を防げるかもしれません。
まとめ
以上、新築一戸建てにおける土壁についてご紹介しました。
メリットとして快適な暮らしも期待できる方法ですので、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。
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