「秘密の隠れ家」というイメージが強い地下室。
その特性を活かして、いろいろな用途で使われるようになりました。
最近は、地下室付きの物件が徐々に増えてきていることから、憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、地下室をつくる前に知っておきたいメリットとデメリットを解説します。
新築一戸建てに地下室があるメリット
もともと日本では、住宅に地下室をつくることは禁じられていました。
2000年の建築基準法の改正をきっかけに、一定の条件を満たしていれば、地下に部屋をつくれるようになりました。
<地下室のメリットは?>
新築一戸建てに地下室を設置するメリットは、床面積を増やせることです。
一定の条件を満たしていれば、地下に部屋をつくることにより、容積率の3割以上の緩和を受けられるようになりました。
つまり、地下に部屋をつくれば床面積を増やせるため、居住スペースを広げられるのです。
新築物件の地下に部屋をつくるもう一つのメリットが、耐震性を強化できることです。
建物の構造上、地震が起きたら上の階ほど揺れが大きくなります。
地面に埋まっている地下室は、地面と同じ方向に揺れることから、地震の揺れを吸収します。
そのため、地下に部屋をつくることで、耐震性の大幅アップに期待できるのです。
また、防音性に優れたスペースを確保できることも地下に部屋をつくるメリットです。
地下室は地面の下にあることから、結果的に防音室としての機能が備わります。
そこで、新築一戸建てに地下室を設置してシアタールーム、カラオケルーム、ダンスフロアとして活用する方も少なくありません。
さらに子どものプレイルームにすれば、周囲に気を遣うことなく、飛んだり跳ねたりできることも、地下に部屋をつくるメリットと言えるでしょう。
新築一戸建てに地下室があるデメリットにはどういったものがあるの?
地下室をつくるデメリットの一つが、湿度の高い空気が流れ込み、結露ができやすくなることです。
そのため、新築一戸建てを建てるとき、結露しにくい材質を選んで、壁や天井の結露を防ぐ工夫が必要です。
また、結露によりカビが生えやすくなることも地下室のデメリット。
換気扇やサーキュレーターを回すなど、絶えず風通しをよくする工夫が大切です。
さらに、地下に部屋をつくることで費用がかさむこともデメリットとなっています。
地面の下に部屋を構えることから、通常の新築一戸建てよりも大規模な工事をしなければなりません。
加えて、地盤の強さや水脈の有無を調べる必要もあります。
ご自身の資金ももちろんですが、こういったデメリットも踏まえてお考えください。
まとめ
地下室は、そのメリットを活かせば、さまざまな楽しみかたができます。
同時に、地下だからこそのデメリットもあるため、事前に対策を講じて快適な空間をつくるように心がけましょう。
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