中古の不動産を購入する場合、その建物がどれぐらい傷んでいるか、耐用年数が残り少ないのではないかなど、素人ではわからないことが多くあります。
その場合、ホームインスペクションの活用によって、それらの不安を払しょくしてくれることになります。
中古不動産のホームインスペクションについて:ホームインスペクションとは住宅診断のこと
ホームインスペクションとは住宅診断のことです。
住宅の購入や売却の前に、あらかじめ専門家による物件の事前診断を行うことで、住宅の劣化状態や欠陥の有無、メンテナンスの必要性など客観的な視点で建物をチェックしてくれるというサービスです。
買主も売主も、どちらからも依頼できるのですが、購入前に建物の状態を診断することによって、建物の傷みや補強が必要な部分などを正確に把握することができます。
なお、ホームインスペクションは、中古住宅が多い欧米では一般的なのですが、日本ではあまり知られていませんでした。
しかし、2016年の宅建業法改正により、ホームインスペクションの内容、既に実施済みであればその調査結果の説明、紹介・斡旋の告知及び建物状況の書面での確認が義務化されることになったため、今後は普及していくものと思われます。
中古不動産のホームインスペクションについて:ホームインスペクションを行うメリットとは
もちろん、建物の現在の状態が分かるということが、ホームインスペクションを行う一番のメリットなのですが、売主が行う場合には、建物に「安心・安全」であるという付加価値を持たせることができます。
他の中古不動産と差別化ができるため、建物の売値が上がる可能性もあります。
また、中古不動産の場合に問題となる、物件引き渡し後のトラブルも未然に防ぐことができます。
せっかく購入した物件が、実は欠陥住宅だったという場合に、瑕疵担保責任を問うことになりますが、一般的には引き渡しから2~3ヶ月です(売主が不動産会社の場合は引き渡しから2年)。
この期間に瑕疵に気付かなければ責任を問うことができなくなってしまうため、実はシロアリ被害があった、実は雨漏りがあった、瓦が割れていたなど、瑕疵が見つかっても自身で修繕するほかありません。
事前にホームインスペクションをすることで、このような購入後のトラブルを最小限に抑えることも可能です。
まとめ
住宅診断であるホームインスペクションは、2016年から説明が義務化され、中古不動産の引き渡し後のトラブルを未然に防ぐ効果が期待されます。
買主だけではなく、売主があらかじめ行うことにより、住宅に「安心・安全」の付加価値を与えるというメリットもあるのです。
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