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室内の壁 その2

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梅雨の合間の晴れの日も暑さがましてきました。前々回に引き続き、壁紙のお話をさせていただきます。


★紙クロス(紙壁紙)


 パルプが原料の用紙を原紙に、プリント加工やエンボス加工を施したもの。欧州では多く用いられる素材で、輸入住宅などに取り入れていることもあります。植物の楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を原料とした和紙、月桃の茎から繊維を取り出しパルプにした月桃紙、一年草のケナフを原料としたものもあります。画像にあるのが、クワ科の低木である楮の実です。

 日本の家にとって、紙は襖や障子などとても古くから住宅建材として使われてきました。しかし、壁に紙を貼ることは比較的近代になってからのお話しです。

 戦前まで、一般の住宅は土壁などの塗り壁が一般的だったからです。

前々回でも触れましたが、石膏ボードなどの下地に糊で壁紙を貼られるようになったのは、1960年代からです。

 この紙壁紙ですが、種類も柄も比較的豊富に存在します。紙壁紙は、和紙の表面に印刷や型押して柄を付け、裏打ち紙を貼り合わせて製造されます。主には、ヨーロッパやアメリカから輸入されるものが多く、少し他のお家とは違った印象の部屋を作ることができます。

 紙は湿気や汚れなどが付着しやすく、メンテナンスが難しいなどのことから、表面を樹脂(プラスティックのようなもの)でコーティングされていますが、厚みがそれほどないため、擦れには弱いなどといったデメリットがあります。

  

【メリット】

・部屋を柔らかな印象にすることができる

・塩ビを使わないため、可塑剤などにアレルギーを持つ方でも採用できる

 【デメリット】

・施工に手間がかかる

・膨張収縮することによって、目地が目立つ場合がある

・ビニルクロスと比べると高価

   ・強い力でこすると剥がれてしまう

 

  無機質壁紙(じゅらく調、漆喰調)

   じゅらくや漆喰などの仕上げを不燃性の紙の上に施し、手軽に塗り壁の雰囲気を味わえるというものです。実際に無機質材料を下地の上に吹き付けているので、触った場合のざらざら感などはしっかりと表現されています。

   壁紙には、防火1級とか防火2級という規格があります。ほとんどの壁紙 

は防火2級です。無機質クロスは、防火1級のクロスです。その名の通り不燃素材の無機質なので簡単に燃えません。

   色柄の種類も少なく、質感も無機質な為、 無機質な質感をリビングや店舗でうまく使われる方もいますが、一般住宅ではあまり使用されません。

 

【メリット】

・塗り壁に比べると、施工しやすく、工期も短縮できる

・施工費がそれほどかからないため、全体の金額も抑えられる

      ・工場で製造されるため、職人の技量に左右されにくい                            ・ひび割れなどが生じにくい

【デメリット】

・厚みがないため、消臭や調質効果はうすい

・壁紙に継ぎ目が生じるため、安っぽく感じることがある

 

 

お知り合い・お友達のお家やお気に入りのお店に行かれるとお住まいの方の個性や好みを垣間見ることができるかもしれませんね。


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